大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある野郎が入ってきた。この辺りでいい噂は聞かない・・・。oda-xは辺りかまわず罵った。

としあきはその場を逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

自分の事のように熱心に聞いていたあかしゃちが涙ながらに訴えた。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のあかしゃちがいつものように入ってきた。バクチで散々負けたらしくかなり荒れているご様子だ。得意万面で初恋の話をしだした。

・・泣きたいだけ泣くがいい。今宵の酒は悲しい酒だ。

あかしゃちはまだ言い足りない。

大分夜も遅くなった頃、この店の常連のあかしゃちがいつものように入ってきた。一度見たら決して忘れる事が出来ない強烈な風貌だ。あかしゃちは辺りかまわず罵った。

だがその目元は全く笑っていなかった・・・。

他の客も酔いが回ってきた頃に、この店の常連のあかしゃちがいつものように入ってきた。随分とご機嫌な様子だ。何を思ったか自分は戦前の生まれなんだと激しく主張しはじめた。

なかなか話し上手なホモだ。

大分夜も遅くなった頃、何回かこの店を利用しているプリンスが入ってきた。見ているこちらが辟易するくらいの派手な衣装だ。Ｐはいかにオバサンというものが素晴らしいかを主張し始めた。

子供達が泣いてるぞ・・・。

隣りに座っていたあかしゃちが横槍を入れてきた。

まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している男の子が入ってきた。長生きするとこういう客も珍しくない。無職という職業が気に入っているらしくこんな話をはじめた。

この男の子は金の話しかしてこない。

苦い顔をしたあかしゃちが過ちを指摘した。

まだ日も高いうちに、何回かこの店を利用している彼氏が入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。額、首筋、わきの下を一通りハンカチで拭くと、唾を飛ばしながらこう言った。

彼氏のこの言葉がのちのち何人もの人々を苦しめることになろうとは、本人でさえも気づいていなかったのだろう。

そこへあかしゃちのお出ましだ。話がややこしくなる。

Ｐはまだ言い足りない。

あかしゃちはまだ言う事があるらしい。

Ｐは周りを見渡してからこう続けた。

あかしゃちは人が聞いていようがいまいがお構い無しだ。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがある彼氏が入ってきた。近所のガキどもを集めては金を巻き上げている。そういう話だ。この彼氏が話すことといえばいつもマドンナの事だ。

殆ど逆ギレだ・・・・・。

出入り禁止にしていたあかしゃちが性懲りも無くやって来た。

あかしゃちは話し止める事を恐れていた。

Ｐは付け加えた。

あかしゃちの御託はまだまだ続く。

Ｐは周りを見渡してからこう続けた。

再びあかしゃちの論説が繰り返される。

大分夜も遅くなった頃、前に見たことがあるガキが入ってきた。まあ良い噂を聞いた事が無いのは確かだ。ハヤオは誰から聞いたかわからない噂話をはじめた。

何を語っても冴えないガキだ。

キッチンでオードブルを作っていたコックのあかしゃちがカウンターに入って来た。

ハヤオはさらにこう言った。

またあかしゃちが喋り出した。話を長くするだけだ。

昔、こういう言葉を言った人物がいた。

あかしゃちは誰も聞いていないのを良い事にこう言った。

他の客も酔いが回ってきた頃に、前に見たことがある男性が入ってきた。だみあんはいかにも追われている、そういう感じだった・・・。だみあんは独り言をブツブツ言いながらテーブルについた。

そう言っただみあんの表情は酷く疲れていた。

あかしゃちが変なことを言い出した。・・・・無職らしい言葉だ。

だみあんは語る事を止めない。